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写真1.クエの筋肉に見られる黒いスジ状の異物.

寄生虫名 Microsporidium sp.(ミクロスポリジウム)
分類学 微胞子虫門、微胞子虫綱、微胞子虫目
宿主名 クエ(Epinephelus bruneus
寄生部位 体側筋肉
肉眼所見 体側筋肉内に長さ数mmの黒いスジが観察される(写真1)。
寄生虫学 黒い患部から米粒状の胞子が検出される
病理学 微胞子虫の発育が終わった後、宿主反応が始まってメラニン色素が沈着したため、黒く見えると考えられる。この段階になると、多くの胞子は破壊されて検出しづらくなる。
人体に対する影響 人間には寄生しないので、食品衛生上の問題はない。
診断法 シストをつぶしてウェットマウントで胞子を観察するが、胞子の破壊が進行していると見つけづらいこともある。その場合は、Uvitex 2B染色により胞子の存在を確認する必要がある
その他の情報
参考文献 なし